保険証って便利

病気になったら・・・

もし、具合が悪くなったらどうしますか？まずはどこかかかりつけ医を受診しますよね。私なら薬局で市販薬を買ってきてもいいのですが、それでは治らないくらいに体調が悪くて仕方がない時は迷わず受診します。その時に必ず持っていくものは、現金、健康保険証、お薬手帳の3点です。

この健康保険証、日本に住んでる人は持っていて当たり前のものですが、（生活保護受給者は除きます）これってすごいものなんですよ。保険証をクリニックの窓口で提示すれば、基本的に３割負担で受診できるんです。当たり前のことを言っていると思われるでしょうが、アメリカなどの諸外国では、自分で保険に入っていないと高額の医療費を請求されるんです。皆保険制度がある国もありますが、日本はその意味では進んでいると言えます。

保険料の負担はあります

もちろん、タダで２割から３割負担で済むなんてことはありません。その人の所得や制度によって違いますが、それなりの保険料を毎月お支払いしてはいます。私は国民健康保険の窓口で良く言われたことが、「どうせ病院なんて行かないのに、何でこんなに払わなくてはいけないのか？」です。

国民皆保険という日本の仕組みは、相互扶助の精神に基づいています。だから、たとえ健康で病気なんてしない方でも、ある程度の保険料の負担があるんです。私たちの医療費が全て保険料で賄われているなんていうことはなくて、国が一定の税金を保険制度に投入しています。

保険料が高額な人もいれば、年間１万７千円程度の方もいます。所得または月額のお給料（報酬）によって負担する金額が変わるんです。高い人もいれば安い人もいるのが現実です。

強い味方になります

保険料をキチッと払って、健康保険証を持っていることでいざという時に強い味方になってくれます。どういうことかというと、大きな病気をすると高額の医療費が重くのしかかってきます。この時も３割（１割や２割の人もいます）で済むなんて有り難くないですか？１００万円の医療費が本当はかかるところも３０万で済むんです。

健康保険には高額療養費制度というものがあって、収入によって、一定以上の医療費がかかった場合に限度額というのですがそれを超えた金額が戻ってくるんです。

一旦立て替えが必要なことは事実です。その立て替えも限度額適用認定証というものを発行してもらうことによって、窓口で支払う月の医療費を限度額（これも人によって違いますが・・・）で抑えてくれるんです。限度額は保険適用分に限るということはありますが、本当に有難い制度なんです。

注意しておきたいのは、限度額はあくまでも保険負担分が対象です。差額ベット代、食事代、リネンの費用などは保険が効かないので限度額には含まれないということ。そこは自己負担金になるので、支払いが単純に３割になるわけではないのです。

所得によっても限度額が違うのも注意するポイント。所得が高いほど、限度額は上がります。国はこの所得ならこれくらい払えるでしょ！っていうことで金額を設定してあります。

健康保険法という法律を良く調べると、私たちが普段は使わないけれど、有難い仕組みがあるので一度調べてみることをオススメします。調べると意外と「これ使える！」な仕組みが見つかることがありますよ。

ここまで、保険証は便利なものということをお話ししましたが、病気にならない身体を作るとか、日頃からの健康管理が大事なのかもということ。そんな時には自分の体の状態を把握することが大切。こんなものも利用してみるのも良いかもですね。